滝山寺は、およそ1300年前に創設された由緒ある古いお寺です。
鎌倉幕府を開いた源頼朝や徳川将軍家から厚い信仰と庇護を受け、奇祭「鬼まつり」は全国的にも有名です。
写真は本堂。桧皮(ひはだ)ぶきの寄棟(よせむね)作り。貞応元年(1222年)に建立されたもので県下最古の建造物です。
< 国重要文化財 >
滝山寺三門(山門)
文永四年(1267年)に、飛騨権守藤原光延が建立したもので、市内最古の建造物といわれています。
門の両側には仁王像が控え、鎌倉時代の仏像彫刻の巨匠、運慶(うんけい)が作ったものといわれています。
< 国重要文化財 >
三門さかさ垂木
この山門にはある伝説があるんです。
左写真の白丸で囲った部分をみてください!
垂木が他の垂木と反対の向きになっています!
工事にあたった飛騨権守藤原光延は、
垂木を逆さに打ってしまったことを恥じて自殺し、
門正面左側にある塚(左写真)は藤原光延のお墓だと言われています。
ただ、ご住職さんのお話によると、
昔の人は、完全ということは満ちれば欠けるといって、
完璧にするとなにか縁起のよくないことが起きるのではないかと恐れ、その一部をあえて、不完全にしておいたのだという説もあるそうです。
源頼朝追善のための聖観音
滝山寺の宝物殿には数多くの貴重な文化財がおさめられています。
なかでも、源頼朝の髪と歯が納められていると伝えられる観音像があるんです!
観音像は、源頼朝の追善のために従兄弟である寛伝上人によって造立されました。
解析の結果、確かに観音像のなかに人間の歯があることが確認されているのだそうです。
滝山東照宮
滝山東照宮(たきさんとうしょうぐう)は、正保三年(1646年)に徳川三代将軍・徳川家光によって創建されたものです。
日光・久能山と並び日本三大東照宮の一つとされています。社殿は豪華な漆塗りで極彩色があざやかです。
この東照宮は、家光の「家康生誕の地である岡崎に権現様を勧請したい」という思いによって作られました。
滝山寺は、岡崎城からも近く家康の信仰も篤かった霊地であることから、この地に東照宮を建てることになったそうです。
当時は、将軍家代替わりのときは必ず宝刀宝物を献進して報告を行っていたそうです。
< 国重要文化財 > 本殿、幣殿、拝殿、透幣、鳥居、水屋
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